古今洋歌集

…力をも入れずして天地を動かし、目に見えぬ鬼神をも哀れと思はせ、男女の仲をも和げ、猛き士の心をも慰むるは、それ歌なり。
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Old Timey (1)  懐古の誘惑
 15歳の想い出話を3回書いて、すっかり懐古blogになってしまった。個人の想い出話は、これくらいに。1970年代はグラムロックとかスワンプロックとか色んな名前をつけてレコード業界と音楽雑誌がプロモーションしたけれども、「オールドタイミー」という懐古スタイルを取り入れた音楽もあった。初めて聴くのになぜだか懐かしいっていうヤツです。名前からして昔の芸人風にしたハリケーン・スミスは、「オウ、ベイブ(Oh,Babe, What Would You Say)」をビルボード3位の大ヒットに。1973年のこと。口髭をはやしたオジサンが、50近くになって1曲の大ヒットとソロアルバムを残した。この人、ノーマン・スミスの名でビートルズ「レボルバー」のエンジニアをしたり、ピンクフロイドの初期アルバムをプロデュースしていた。確かウマグマの頃まで関わっていた。ノスルジックなメロディにしわがれた声を乗せて飄々と歌うところが実にいい。
 オランダの歌姫と呼ばれたアン・バートン(1933ー1989)。1973年に来日した際、六本木のジャズクラブMistyで録音したアルバム「ミスティ・バートン」では、ヒットしたばかりの「Oh,Babe」を歌っている。最初はスローで、次に少しテンポを上げて。丁寧に、しかも軽やかに歌う。小さなクラブでピアノトリオをバックに十数曲。その夜の雰囲気が伝わってくる好盤でした。

1973年頃の「Old Timey」と「ルーツ回帰」盤】 
自作曲を歌ってメジャーになった歌手が、子供の頃に親しんだ歌や個人的に傾倒しているジャンルの歌を集めたアルバムを作る。これが流行し出したのは、1972年頃からだったように思う。ライ・クーダーは初めからアメリカの古い歌を発掘してくるのが得意だった。1973年にメジャーデビューしたトム・ウェイツも懐古趣味ではないが「ビートニックを甦らせた」と形容されていた。そのほかにも…

ベット・ミドラー「デビュー盤(Divine Miss M)」
ニルソン「夜のシュミルソン(A little Touch of Scmilsson in the Night)」
ポール・サイモン「ひとりごと(There Goes Rhymin' Simon)」
カーペンターズ「ナウ&ゼン」
アーロ・ガスリー「ラスト・ブルックリン・カウボーイ」
アメリカン・グラフィティ「サウンドトラック」
キンクス「プリザベイション第1幕」
レオン・ラッセル「ハンク・ウィルソン」
デビッド・ボウイ「ピンナップス」
ブライアン・フェリー「愚かなりわが恋(These Foolish Things)」
有名どころを挙げただけでも、これだけある。
1973年は、懐古趣味サウンド元年と言ってしまおう。

…次回へ続く(予定)



アナクロ、レトロ、ノスタルジー
過去に目を向けてある種の価値観を見い出す言葉だけれど、ちょっとずつ違う。googleによりて日本語の使われ方を調べるが、アナクロとレトロは曖昧ですね。私の解釈としては

アナクロ…思想信条に関わる、「人」を形容、戦いの時代、それが好きな人間には「ちょっと危険なところもあるが」それをあえて楽しむ。嫌いな人間には「時代錯誤だ」と一蹴される。アナクロな男、アナクロな青春、
レトロ…思想信条には無関係、多くは「物」を形容、平和な時代、否定的な意味は薄い。大正ロマンと昭和レトロ、レトロな家具、レトロな宇宙空間にアナクロな宇宙船が飛ぶ
ノスタルジー…失ったものへの郷愁、やるせなさ、個人的な育ちや体験と結びつく

ピカピカの流行先端にはない、時代の波で洗われた魅力は確かにある。それに、人間はいい想い出のほかは忘れるようにするから、過去は美化されて一層甘い魅力を放つ。こんなところでしょうか。
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コメント
from: キタガワ   2004/10/28 2:09 PM
アンバートンは例の有名なバラードアルバムを2枚持ってます。白人のバラードって、やっぱり黒人と違うんですよね、表現するものが。あれは不思議だな〜と思います。同じ人間なのに。
今回もまた興味深いエントリですね〜。
本当にいろんな音楽に通じてないとできないですよね。
ハンクウィルソン、買って少し聴いて、そのままです(笑)。
from: tad   2004/10/28 7:40 PM
キタガワさん、コメントありがとうございます。

私は、ジャズボーカルは白人歌手好みです。
黒人歌手は「上手すぎて」圧倒されてしまうので。
オードリー・モリスとかのような小唄端唄の感じが
合っているので、たぶん本当のジャズボーカルの醍醐味は分からないのでしょう。一生(笑)…。
ハンクウィルソンもシリーズでよく出しますね〜。
from: 北さん   2004/11/11 11:35 AM
tadさん、ヘンリー・グロスの件ではお世話になりました。CDも無事入手できました。(^^

このエントリー、興味深く拝見しました。懐古主義・・そういうムーブメントがあったんですね。1972〜3年頃といえばちょうど私が洋楽を聞き始めた頃で、ポールサイモンやカーペンターズのアルバムは記憶に残ってます。「アメリカの音楽ってカバーがおおいなぁ・・」と思って聴いてたんですが、そういった流行みたいなのもあったんですね。

カバーが上手いといえば私はリンダ・ロンシュタッドを思い出してしまいます。(^^;
from: tad   2004/11/12 4:08 PM
北さん、ヘンリー・グロスお役に立てて良かったです。
Shannonのサビのメロディ、哀しげでいいですよね。

リンダはカバー好きですね。
だいぶ前ですが、ステージではジミー・ウェブのカバーを必ず数曲やると聞いたことがあります。「Adios」とか。
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