古今洋歌集

…力をも入れずして天地を動かし、目に見えぬ鬼神をも哀れと思はせ、男女の仲をも和げ、猛き士の心をも慰むるは、それ歌なり。
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骨董と民藝、青山と柳

青山にある、うつわ屋の二代目主人Sさんに強く勧められていた
松涛美術館の「骨董誕生」を観てきた。開館二十五周年の特別展。
混雑を嫌って開館五分後(朝九時過ぎ)に入った。



日本の「近代骨董」を、昭和十年代、青山二郎小林秀雄らによって醸成された、
ものの見方・眼のつけよう・美意識として、この展示は捉えている。
そして、柳宗悦の民藝運動とは、「似ているが本質において異なる」としている。

まず、骨董とは何か?
 「古びて、さらに自然の味わいを増した“器物の美しさ”を
               選び抜いて、仲間うちで共感し合うもの」


もちろん、利休をはじめ室町期の茶人の「味もの」を愛でる美意識、
「侘びたるは良し、侘ばしたるは悪し」の感覚を引き継いでいるが、
江戸期の大名から明治大正の実業家に至る「数寄」のメインストリームとは
ちょっとだけ眼をズラしたところ、大名・金持茶人の数寄の眼の届いてない領域に、
美を見出し、楽しみ、味わうことか?
青山、小林、永井龍男らが酒宴を重ねる中できあがった「賞翫法」との説明もある。

以下、展示品の解説文のなかから、気に入ったものを書き留めると…

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便利なモノばかり作るなかれ

天皇賞、武豊のディープインパクトが、9年ぶりにレコード更新(3分13秒4)。
先週4月28日には、陛下が、国立天文台近くにある三鷹光器を視察くださった。
近くに行く用があったので,ついでに写真を撮ってきた(下)。

この会社(町工場)は、戦時中で小学校までしか勉強できなかった中村義一(現会長)
創業し、望遠鏡では比類なき技術を誇るまでになった。
日本の天文台は、8割が同社製の望遠鏡を使っていると云われる。
ちなみに国立天文台に納品したのは103cmで日本最大。

世界の町工場!

1981年には、同社製の特殊カメラがNASAのスペースシャトルに搭載された。
1980年代半ばからは、医療機器の分野で製品づくりを始め、
いまや、脳神経外科手術用の顕微鏡でアメリカのシェア70%を占めている。

それなのに、医療分野では、競争入札に参加する資格(年間販売高・自己資本額・
営業年数など)でA〜Dとランク分けされるため、高い技術があっても小規模な工場は、
高額の入札に参加できない。だから、日本の国立病院では同社製品は使われていない。

陛下が三鷹光器を視察くださったおかげで、
経産省が実態調査を進め、入札制度の見直しを図るという。
この記事、東京新聞(5月1日付)では、1面トップに載せてある。
陛下が顕微鏡を覗いておられる写真があるのだが、
三鷹・清原慶子市長もちゃんとフレームに収まっている。
ポジション取りの成果か、新聞社の配慮か…(笑)。

中村会長の言葉。

問:ものづくりで大切にされていることは?
答:人のためになるもの、つまり「必要なもの」を作り出すことです。
  「便利なもの」ばかり作ってはいけません。
  ウチで作っているのは、どれもみな、あれば便利というものではなく、
  なくてはならない必要なものばかりです。

なるほど。デジカメやプリンタの新製品を大量の広告CMとともに
「これでもか」と出し続ける大企業が聞いたら、何と言うか?


Old Timey(3) パナマ帽の男
 戦争好きのブッシュ再選。未来に不安の影がモヤモヤと…。古き良きアメリカ懐古音楽で、ひとまず心を落ち着けることにしよう。オールドタイミーの畸人といえば、レオン・レッドボーン。パナマ帽に髭とサングラス、ギターはいいけど杖まで所持している。経歴を明かしてないが、ヨーロッパ地中海地方から子供の頃にアメリカに移ってきて、カナダにも住んでいたらしい。1920〜30年代のフォークブルースやカントリーやジャズがレパートリーの中心だ。1975年のデビューアルバム「オン・ザ・トラック」以来、10数作を出しているが、ずっとオールドタイミー一筋。ブラスが入ったり、バイオリンが入ったりとバックのミュージシャンが変わるが、基本路線は不変。頑固者というか畸人というか。低めのトボケた声で歌い続けているが、時々、芝居がかりすぎることがある。「有名になれないことで最も有名な」ミュージシャンだ。写真CDは、1992年盤。ホーギー・カーマイケル作のタイトル曲ほか、トラッドや自作曲で構成。自作曲も懐古調であります。

 日本にもパナマ帽の男がいました。懐古趣味サウンド元年の1973年に、トリオ(いまのケンウッド)系列のショーボートレーベルからデビューアルバムを出した南佳孝。はっぴいえんどを解散するかしないかという頃の松本隆(作詞・コンセプト)、矢野顕子と結婚していた頃の矢野誠(アレンジ)、冨田勲の弟子だった頃の松武秀樹(シンセサイザー)が参加。当時は洋モノかぶれだった私が珍しく買った日本人歌手のアルバムだった。私生活や個人感情を歌うのではなく、擬古都会の小さなドラマを歌っているところが実に新鮮でした。


【本日のあれこれ】★パナマ帽は、エクアドルで栽培されているトキヤ草だかパナマ草だか(Carludovica Plamata)を繊維にし、それを現地で手作業で編み込んだ素材(帽体)を輸入。帽子屋がイギリスなり日本なりハワイなりで仕上げ製作するのが多い。モンテクリスティ(地名)周辺の草と加工技術を持つ人々が最上等とされるらしく、葉巻の高級産地のようなものか。「葉を細く裂いて繊維にする」と解説しているサイトもあるが、現地写真を見ると、葉がまだ開く前の細長い新芽(Shoots)を朝一番にでかけて採っている。採るのは男の仕事、そのあと細かい藁(Straw)にするのは女の仕事だそうだ。下のガイドツアを見ると手間がかかってるのがよくわかる。でも、ハワイの帽子屋はロンドンより高い!
★パナマ帽のできるまで…パナマハットカンパニー(ホノルル)のガイドツアー
トキヤ草(パナマ草)が原料…パナマ帽の豆知識帽子の豆知識
★天皇・大統領・横綱etc.,…モンテクリスティ・パナマ愛用者
★150ポンド〜550ポンドまで…1676年創業、英国ジェイムス・ロックのパナマ帽
★95歳まで生きた「葉巻とパナマ帽」のキューバ人…コンパイ・セグンド(R.I.P)
★モンテクリスティは…コーヒー豆でも有名


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